レンタカーの車検と点検

所有から使用へ、シェアリングエコノミーの代表格のクルマ。レンタカーやカーシェアリングで所有しなくとも使用しやすい環境が整ってきています。

このサイトでは、レンタカー業の開業、許可に関する情報を中心に書いていますが、今回はレンタカーの車検や点検の制度について、解説していきます。

 

当事務所では、皆様のレンタカービジネスのスタートをお手伝いいたしております(初回相談無)

業務名 内 容 料金(税込)
レンタカー許可 新規申請 ・許可申請書作成
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 55,000円

 

レンタカーは「自家用車」

レンタカー業は正式には「自家用自動車有償貸渡し」業といいます。カンタンにいえば、自家用自動車を料金を受け取って連絡する事業、です。従って、レンタカーで貸渡すクルマは「事業用」ではなく「自家用」です。

車検証には、「自家用・事業用の別」という欄があります。事業用というのは、乗合・貸切バスやタクシー、トラック運送など運送事業の許可を受け、緑ナンバー(軽は黒ナンバー)を付けて走るクルマです。

レンタカーはどちらかというと、事業の正式名の通りそのクルマも「自家用車」として登録されます。これは、旅客・貨物を運ぶことで運賃を収受する運送事業ではないためです。

では、すべてにおいて一般の個人・事業者の使用する「自家用車」と変わりがないかというと、そうではありません。不特定多数の人が使用するなどの特性から、車検と点検については一般の自家用車と別のキマリがあります。それを順に確認していきましょう。

レンタカーの車検

ジャッキアップされたクルマ

レンタカー車検の有効期間

自動車の車検期間は道路運送車両法と同施行規則に定めがあります。その中で、軽以外の乗用車など一般の自家用で2年(初回以外)とされる車検期間が、レンタカーの場合1年とする、といった規定が設けられています。条文はともかくとして、整理すると以下の表のようになります。

レンタカーの車種区分 初回車検 2回目以降車検
乗用  小型・普通、乗車定員10人以下 2年 1年
乗用  軽自動車 2年 2年
乗用  乗車定員11人以上の自家用マイクロバス 1年 1年
貨物  車両総重量8t未満 2年 1年
貨物  車両総重量8t以上 1年 1年
貨物  軽自動車 2年 2年
二輪車 250cc超 2年 1年
二輪車 125cc超250cc以下 なし(検査対象外) なし(検査対象外)
特殊用途  小型・普通  例:キャンピングカー 2年 1年

出展:中部運輸局 三重運輸支局  https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/mie/honcho/seibi/yuukou.htm

これからレンタカー開業をご検討の方は、収支計画などに上記車検期間を踏まえた費用見込みも考慮しておくとよいかもしれません。

 

途中でレンタカーに変更した場合(車検の残り期間)

一般の(レンタカーでない)自家用自動車を、途中でレンタカー登録した場合、残りの車検期間はどうなるでしょうか?

例えば、初回3年車検の普通乗用車を、初度登録から1年の時点で一般自家用車からレンタカーに変えた場合、その時点で初回2年車検であるレンタカーの普通乗用として扱われます。従って、この場合残り2年の車検であったものが、レンタカー登録した時点で初回車検期間が2年の扱いとなりますので、残りの車検期間は1年となります。

初回3年の普通乗用車を、初度登録から2年半一般自家用で使用した後にレンタカー登録した場合はどうでしょうか?この場合は、レンタカーなので初回2年を過ぎているので、この時点で車検が切れるかというとそんなことはありません。車検の残り期間が1年を切っている場合には、車検満了日は変わらないこととなっています。

レンタカーの点検

自動車の「使用者」は、「日常点検」と「定期点検」の2種類の点検と、必要に応じて整備を行うことが義務付けられています。

エンジンルームとスパナ2

レンタカーの日常点検

日常点検は「自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、(中略)灯火装置の点灯、制動装置の作動その他日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない」と定められています(道路運送車両法47条の2)。

一般の自家用車などは、上記のように「適切な時期に」日常点検を実施すればOKですが、事業用自動車やレンタカーなどは、「一日一回、その運行開始前において…」日常点検を実施することが義務付けられています。従って、レンタカーの日常点検は、一日一回運行開始前の実施が必要です。

2日以上の貸渡しの場合

上記の日常点検実施は自動車の使用者に義務付けられていますので、通常はレンタカー事業者が貸渡の前に自社で実施することが基本となります。では、2日以上に渡って貸し出す場合はどうでしょうか?

この場合、レンタカー事業者の手元に対象自動車がありませんので、事業者が日常点検を行うことができません。しかし、一日一回運行前の日常点検を実施する必要がなくなるわけではなく、この場合には、借受人が日常点検が実施しなければなりません。

レンタカー業の許可の際には「許可に付する条件」が付けられます。その中に貸渡証の交付義務がありますが、そこには以下のような記載が必要になります。

貸渡証の記載事項=「貸渡し期間が2日以上となる場合には、日常点検を借受人が実施することとなる」旨の記述。

レンタカーの定期点検

 

一般の自家用車の定期点検は1年ごと、運送事業用の自動車、自家用であっても車両総重量8t以上の自動車などは3か月ごとに、定期点検を実施する義務があります。

レンタカーの場合、上記とは異なり、「6か月ごと」に定期点検を実施することが義務付けられていますので、レンタカー事業を行おうとする方は注意が必要です。

 

以上、レンタカーの車検と点検について解説してきました。
レンタカー業の許可に関する解説は  レンタカー業を開業するには・・・許可取得ガイド
で解説していますので、あわせてご参照ください。

また、レンタカーとして貸渡しができるクルマとできないクルマがあります。詳しくは・・・
 レンタカーにできるクルマ、できないクルマ
をご参照ください。

 

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